3/2 グリーンブック
待望のグリーンブック!!
ツイッターの方に,絶対大画面のうちに見に行った方がいいとアドバイスをいただいていたので,今日はめちゃくちゃ忙しかったですが,時間つくってみにいきました.
この作品は,2019年,アカデミー賞作品賞 / 脚本賞 / 助演男優賞 を獲得しました.
個人的には作品賞取る前から見ることを決めてたので,色眼鏡なしで見たかったところでした.
毎年,アカデミー賞作品賞の発表の後は,結構不満って出ますよね.ララランドの時もそうだったし・・・.
ただ,今年に関してはその騒動が結構大きかったみたいですね.
史上最低なアカデミー賞と言われたり,授賞式でスタンディングオーベーションを拒否したり,途中で席を立ったりと,批判が多かったみたいですね.
最後の方にそのことも少しだけ触れようかなぁと思ってます.
まずは,いつものごとく簡単に作品紹介を!!
トニーとシャーリーを演じるのは,二度アカデミー賞ノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと同賞を受賞したマハーシャラ・アリ.マハーシャラアリは,最近では「アリータ・バトルエンジェル」のベクター役,「ムーンライト」などで有名ですね!監督は「メリーに首ったけ」などコメディで知られるピーター・ファレリー.実は僕,この監督の映画はまだ一つも見たことがないんです.
もしこの監督のオススメの映画あったら教えてください!!
異なる世界に住む二人の壮大なズレに笑い、ツアーの本当の目的に胸を熱くし、極上のラストにスタンディングオベーションを贈らずにいられない、痛快で爽快、驚きと感動の実話!となっています.
物語を簡単にお話しします.
舞台となるのは1962年,ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務める主人公トニーリップ.
はある日,黒人の天才ピアニスト,ドクターシャーリーのツアーの運転手としてスカウトされます.
なんとそのツアーはアフリカ系への差別が根強いアメリカ南部への演奏ツアーでした.
差別的でガサツなトニー.
最初は大金で雇われ嫌々やっていましたが,ツアーの旅を通じて徐々に心を開いて行くというような話になっています.
映画のタイトルにもあるグリーンブックとは,黒人が利用可能な施設が記載されたパンフレットのようなものです.
当時はまだ黒人が,レストランやホテルなど白人と一緒のものが利用できないことなどが多かったみたいですね.
ここで少し登場人物2人の紹介を.
イタリア系アメリカ人のトニーは彼は差別主義者で,教養もなく,乱暴者で,相当なチンピラさんです.
先ほども説明したように,ナイトクラブでこの人は働いているのですが,そこで殴り合いになってしまい,クビになってしまいます.
そんなどうしようもない彼ですが,家族をものすごく大切にしています.そして家族の生活のために渋々ギャラのいい8週間の運転手の役をすることになるのです.
黒人であるドクターシャーリーは2歳でピアノを始め,9歳で音楽理論を学び,作曲を始め.18歳でプロのステージに立ち,心理学などの博士号なども持っており,8ヶ国語も話せるトニーとは対照的な育ちのいい人です.彼はカーネギーホールの上に王宮のような家を構えるエリートさんなのです.
この二人がツアーを通じてお互いに少しずつ心を開いていく様子が描かれています.
あらすじはここまでにして早く感想を!
いやーーーーーーーー素晴らしかったです.
それくらいトニーのキャラが可愛らしく,面白かったですw
素晴らしいというよりも完璧だったと言った方が正しいかもしれません.
ストーリー,撮影,脚本,演技,音楽どれをとっても素晴らしかったです.
始まりのシーンから,ツアーに出発するまでおよそ20分くらいだったろうか.
シーンに一切の無駄がなく,トニーの教養のない乱暴な,人種差別主義者だけど家族を愛していること,それと対照的なドクターの人物像をわかりやすくスピーディーに見せてくれた.一切の疑問もなくグダる要素もなく,ツアーのシーンまで駆け抜けて行った印象を受けました.
音楽も,二人の気持ちを代弁するかのようなその時その時にfitしていて素晴らしいと感じました.
また,コメディ要素といいますか,トニーとドクターのやりとりが本当に面白くて,声を出して笑ってました.その面白いというのも,脚本が面白いのはもちろんですが,トニー役のヴィゴモーテンセンが本当に演技がうまくて,もうなんて表現したらいいんでしょうか.見た人ならわかりますよね?www
トニー演じたヴィゴ・モーテンセンの方が僕は主演男優賞にふさわしいんじゃないかと思ってしまうほどでした.
さらに,素晴らしいなぁと感じたのが,二人の距離感ですかねぇ.
この二人の距離感は実際近づいていくんでしょ?って思いながらこの映画を見ていましたが,その感じがドライな感じだったんですよね.見ていてすごく気持ちが良かったんです.それをしっかりと音楽と演技とが混ざり合っているのが本当に気持ちよかった.
差別や暴力的なシーンの過激さのラインもギリギリのところをしっかりと攻めていて,
二人の距離が少しずつ,さりげなく近づいていく過程がしっかりと描かれていて
何回も言います.本当に気持ちが良かった!
「ふふふっ」て私たちが笑うのと並行して二人の距離が縮まっていくのは本当にうまいなぁって思っちゃいました.
僕が印象に残ったシーンは,
・フライドチキンを車の中で食べるシーン
・家族に手紙を書くシーン
・畑で黒人が作業をしているシーン
・バーでドクター
・ラストシーン
畑で黒人が作業をしているシーンは特に印象的でした.このシーンは絵画のような素晴らしい映像だと思いました.
畑を耕してる黒人が,作業をやめて,表情のない顔で,全員で二人のことを見つめるシーンは鳥肌が立つほど怖かった.なんとも言えないあの感じ,たまらなかった.
ドクターも黒人なんだけど,白人社会の中で受け入れられない.だけど黒人の中でも受け入れられていないあのストーリに入り込むねじれのような空間は特に印象的でした.
最後のクリスマス前の演奏会に向けて怒涛のように進んでいく,畳み掛けていく様は本当に素晴らしい.最高!!って感じました.もうほんとにテンポが良くて,何も無駄なシーンがなくて,二人が最高の演技を見せながら,少しずつ少しずつ距離を詰めていく感じをこんなにもうまく描けるのかと本当になんて言えばいいんだろう.最高!!!って感じでした.
なんか同じことばっかり言ってる気がしてきたww
ラストシーンも,ここで終わるか〜〜〜〜ってのがもうニヤニヤが止まらなかった.
「メリークリスマス」にこれだけ胸が熱くなったのは僕だけかな?w
劇的な展開とか,そんなの一切なかったけど,全部見終わった後の幸福感と,満足感はすごかった.最高!!!!って叫びたくなる感じ!わかるかな?w
最後にこの映画の評点は・・・二人の旅が永遠に続いて欲しかったから★4.9
この映画って本当に誰にでも勧められる映画だと思いました!!
見てない方は本当に見に行ってきてください!!!!!!
アカデミー賞でこの映画に批判してる人たくさんいるけど,個人的には内容的な話ではなくて,やっぱり素晴らしい映画は素晴らしいと評価されるべきだと思っているから,黒人の話しているから取るべきではないってのはおかしい話だとは思う.
まぁ映画なんて見る人によって全然感じ方も違うし,違うから面白いんじゃん?
なんかよくわからなくなってきたw映画最高(無理やりしめた感w)
2/23 アリータ・バトルエンジェル
今日はアリータ・バトルエンジェルを鑑賞.
まずは簡単に映画の作品紹介を.
木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢」の映画化を長年にわたり熱望していたジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化したアクション大作!!
監督は「シン・シティ」「スパイキッズ」「キル・ビル」などを手がけたロバート・ロドリゲス.小さい頃スパイキッズを家族で見に行って興奮してたことをふと思い出した.ちゃんと映画を見るようになってから,キルビルなどに出会って,この監督を好きになりました.
主人公アリータ役は「メイズ・ランナー」のローサ・サラザールが務め,いずれもオスカー俳優であるクリストフ・ワルツ,ジェニファー・コネリー,マハーシャラ・アリが共演しています.
簡単なあらすじを.
舞台となるのは大戦によって宇宙に浮かぶユートピア,ザレムとゴミの山アイアンシティの二つに分断された世界です.
アイアンシティの医師イドはそのゴミの山から記憶を失ったサイボーグの頭を見つけアリータと名付け大切に育てます.
一方でアリータは自身の記憶がないことに苦しみながらも自身に戦闘能力が備わっていることに気づいていきます.
アイアンシティで暮らす青年ヒューゴに恋をしながら感情を持つようになるアリータ.
ヒューゴは分断された世界においてユートピアであるザレムに移住ことを夢とする青年です.
アリータは彼の夢に共感しながらも,世界の軍団に立ち向かうため,チャンピオンになったらザレムに行けるという危険なスポーツ「モーターボール」に挑戦するお話です.
アリータとヒューゴの恋愛ストーリー/ここではないどこかへいきたいという二人の想いを軸にアリータの成長(アイデンティティーを得ていく)などの話が展開していく青春物語と言えるでしょう.
ここからが映画の感想になります.
僕は原作や事前情報など一切入れずにこの作品を見にいきました.
映画が始まって一番最初に感じたのが,「目でか!!」でしたw主人公アリータの目がそれはそれは異様にでかいのです.誰もがえ?ってなると思います.あ,そうか.サイボーグだからそうだよね.人間じゃないもんという感覚から映画はスタートしていきました.
映画全体を通して素晴らしいと感じたのは,これぞジェームズキャメロンだと彷彿とさせる最新技術を駆使した映像と絶妙な加減で交わるアクションとロマンスです.映像の素晴らしさはここ最近見た映画の中でも秀でたものがありました.
それを最も感じたのがモーターボール!凄い疾走感と細かい描写に鳥肌が立ちました.この時レディプレイヤーワンのカーレースを思い出しました.これを映画館で見れるだけでも価値があると思います.
また,ジェームズキャメロン作品として,戦うヒロインをモチーフにしているという点では,ターミネーター,アバターなどとも通じるものがありました.
この映画から伝わるロドリゲス監督の良さと言えば,R指定ギリギリの人体(サイボーグ)破壊だと思います.映画見ていて目を背けたくなるような割とグロテスクなシーンが結構見受けられました.犬のシーンなんかは写ってはいませんでしたがちょっとやりすぎなのでは?と思ってしまいました.でもそれくらい派手だからこそアクションシーンは爽快で素晴らしいものでした.
本作では記憶を失ったアリータが,アイデンティティを取り戻し,成長していく過程の中で露骨に体も成長させています.
体の成長と言ってもサイボーグの体が変わるだけです.少女のボディから始まり,胸が強調された大人びた女性のボディ.そして最後には母になります.このようにアリータの成長をボディの変化と重ねることでうまく描写できていたと思います.
少女から大人そして母へと成長し,一人の戦う女性として生きる覚悟をするという素晴らしい現代版女性ヒーロー映画でした.
そして最も素晴らしいと思ったのが,時が進むにつれて,アリータがだんだん本物の1人の女性に見えてきたというところでした.ものを食べるシーンなんかは本当に人間なんじゃないかと,CGの進歩というものを肌で感じました.人間かCGか判断できないようになる日も遠くないかもしれませんね!!
ここまでは私が感じた良かったところです.
これから少し気になった点もお話できたらなぁと思います.
ここから下は多少ネタバレ含まれるのでまた見てない方は見ない方がいいかもです.
一番気になったのは終わり方です.物語の中でラスボスと思われる「ノヴァ」という名前が登場し,アリータはこやつを最後に倒すために今戦っているのか.と解釈して見ていました.しかし,最後はノヴァと出会うことすらなく映画は終わってしまいました.これは続編が出るということなのでしょうか.出ないとしたら,腑に落ちないというか,ストーリー的に残念という印象を受けてしまいます.原作がどうなっているのか気になるところですが,おそらく時間が足りなかったのではないかと推測しています.実写化あるあるですねw続編作ってくれたらいいなぁと思っています.
もう一つ気になった点も続編に期待という意味で上げておきます.この作品ではアリータ,ヒューゴ含め,下の世界の皆は,上の世界のザレムを目指しています.ただ,この作品を見ていると,下の世界の人はそれほど貧しそうだったり,辛そうだったりといった描写が見られません.また,ザレムがどんな世界かも一切描写されていませんでした.だから,僕の中ではどうしてザレムに行きたいのかよくわからないまま話が進んでいました.
ザレムが描写されなかったのは,想像に任せた方が,凄い場所っていうのをイメージさせれるからなのでしょうかね?それとも下の世界との差という意味でうまく作りきれなかったのかもしれません.下手に作るなら想像に任せた方がいいですもんね.
続編が出て,上の世界を見せてくれることを期待してます.
最後にヒューゴが追われながらザレムへと続く塔を登るシーンがあるのですが,その理由が全くわかりませんでした.わかる方いたら教えてくださいw
逃げるなら別の場所に逃げればいいのにって思ってました.
しかも,ザレムは一般人は絶対に登れない場所なのに,塔を登っても一切セキュリティーなどが反応しませんでした.
ノヴァが上の世界からその様子を見てスイッチを押してセキュリティなるものが作動するのですが,まじかよ.アナログかよwって思ってしまいました.セキュリティーガバガバやんwワンチャン普通に登れそうじゃね?なんて少し笑ってしまいました.
この辺り原作などどうなっているのか読んで見たいところです.
この他にも,医師のイドが戦うシーンで,武器がイドと全然マッチしていないところ(なんかいきなり「はい,どうぞ」って渡された感じ)や,酒場でサイボーグ達が集まっているシーンでせっかくいろんなキャラが登場して,丁寧に紹介しているのにその後一切出てこなかったところ(それぞれの活躍するシーンも見たかった)など,細かい気になるシーンは結構ありました.気になったどのシーンの理由も,時間が足りなかったんだろうなぁという印象を受けました.
やはり少し詰め込み過ぎてしまったのでしょうか.個人的には3部作品くらいに分けてもいいのでその辺の細かいところまで再現というか表現して欲しかった気がします.
とまぁ良かった点気になった点を述べましたがトータルとしては個人的に満足する映画でした!映画として素晴らしい大作だと思いました.是非多くの人に見てもらいたいと思います.
最後にこの映画の評点は,星3.4!!!!(続編への期待を込めて)
僕がわからなかった点や,見落としてた点,感想などコメントいただけると泣いて喜びます.
2/17 ファーストマン
今日はファーストマン見てきました.昨日に引き続き,TOHOシネマズで.
ファーストマンは,アカデミー監督賞を最年少で受賞した,デイミアンチャゼル監督の映画です.
ララランドや,セッションなど素晴らしい作品を作った方です.
僕はどちらの作品も死ぬほど好きだったので,心を躍らせて見に行きました.
ただ,前評判ではあまり良くないと言うことが耳に入っていたので,少し心配でした.
ファーストマンは,ララランドでも主役を務めた,ライアンゴスリングが中心となって話が進んで行きます.
簡単なあらすじを
物語の冒頭で,いきなり当時テストパイロットをしていたニール・アームストロングの幼い娘が病気で亡くなってしまいます.悲しみに暮れているニール.また,パイロットとしての仕事もうまくいかず途方に暮れていました.
NASAが有人宇宙飛行を目的に行なっているジェミニ計画の募集を見つけます.
そして,ジュミニ計画はアポロ計画へと繋がり,月面着陸を目指す,ニールと男たちの挑戦の物語となっています.
本映画の魅力の一つとして,客席を,ロケットの操縦席のようにする観客体感型担っていたことは外せません.
冒頭,テスト飛行シーンから始まりますが,ライアン・ゴズリングの顔とカメラがぶつかる程の接写,サウンド,画面の揺れ(手持ちカメラ)と圧倒的ジェットコースター感覚!!
酔いやすい方は酔い止めを飲んでから行くことをオススメしますwww
もうこの冒頭の迫力シーンからめちゃくちゃ引き込まれました.
その後の普通のシーンでもカメラはとにかく登場人物に寄って,観客と登場人物の視点を限りなく共有させようという意図がバチバチと伝わってきました.
主人公のニールアームストロングは,一切周りの人に感情を表しません.
心を閉ざしたニールの心の奥へ,カメラが観客と一体となってなんとか入り込もうとし,クローズアップが多用されています.
とにかく,顔,顔,顔と行った印象を受けました.
また,もう一つの魅力に,リアリティがあります.
今から60年ほど前に月に行くわけですから,技術も今ほど高くないですし,非常に危険なわけです.
宇宙へ飛び立つシーンでも,ロケットが飛び上がる瞬間から大気圏を突破するまで,ロケット内部の宇宙飛行士の視点から映されます.その時の,爆発音と,機械がきしむ音,内部の揺れなど,本当にリアルで,リアルすぎるんじゃないかと思ってしまうほどでした.
このリアリティという魅力も,先ほど述べた体感型と通ずるものもありますね.
また,さらなる魅力として主人公であるニールアームストロングの奇妙さにあります.相当変なんです.
一番僕が驚いたのは,ニールが月に行く前夜,二人に子供に自分が月に行くことを伝えず,妻にもろくに挨拶をせずに荷造りをするシーンです.
妻に挨拶しなさい,自分が死んだら息子にどう説明するの?と叱られます.
変というか狂気じみていますよね.
この映画はニールが心を閉ざすまでのシーンを丁寧に描いていますから,変だな?と感じなかった人も中にはいるのではないでしょうか?
劇場何度か登場する黒いフェイドアウトのシーン.その度に,ニールは心を閉ざしていくのです.
この狂気じみたという表現で,セッションを思い出しました.
ラスト,ニールが月へと向かうシーンになります.
真っ黒い画面に米粒のような宇宙船が入り込んでいきます.(闇➡︎ニールの心の奥底へと宇宙船が入り込む描写)
一見,開放感を覚えそうな宇宙への出発シーンは,宇宙へ行ってからむしろ閉鎖的になります.宇宙船の中で身動きが取れないニールと観客を共有させるために,閉所恐怖症の方は怖がってしまうほどの閉鎖的な空間を表現していました.
そしてようやく宇宙船は月へと到着するわけですが,
彼は月=「死の世界」に足を踏み入れるわけです.
彼の心にぽっかり空いた穴のように大きな月のクレーターで,あるアイテムを落とすわけです.(何を落とすかは劇場でご覧ください)
ニールはもう一度彼女に会えたわけです.
そして月から帰還するニール.一度月で死んで,もう一度蘇って地球へと戻るのです.
まさに死の映画.奇妙な映画ですよねwww
人類にとっての大きな一歩(人類が月面着陸に成功すること)を,個人にとっても大きな一歩として描いたのです.
最後に,エンディングで字幕を担当したのが宇宙飛行士の毛利衛さんということにも気づき驚きました.やはり普通の通訳さんではわからない宇宙の世界観を翻訳でも表現したったのかもしれませんね.
とまぁここまで感想を書いてきましたが,なんか映画見てるときにあまり細かいことまで考えてなかったですが,感想を書きながら思い返してみると,いろんな感想が湧き出てきました.
映画見終わった瞬間は星3.8くらいでしたが,感想を書いているうちに4.2くらいまで評価があがってしまいましたwww
やっぱりこの監督すごいや.
2019/2/11 バジュランギおじさんと小さな迷子
感想を書く前に,この映画,まだ見てない方は本当に見たほうがいいです.
小規模公開の映画で,やっている場所がかなり限られていますが,是非見に行くことをオススメします.
まだ今年始まったばかりですが,この映画僕にとって今年のナンバーワン映画になりそうです.
このブログを書き始めた理由にも,この映画を見て,映画の良さ,素晴らしさを少しでも多くの方に知ってほしいと言うのもあります.
幼い頃から声が出せない障害を持つシャヒーダは,治してもらうために,パキスタンの小さな村からなんでも願いが叶うと言われるインドのイスラム寺院に願掛けに行きます.しかし,その帰り道で母親と逸れてしまい,一人インドに取り残されてしまいます.
そんなシャヒーダが出会ったのは,正直者でお人好しなパワン(バジュランギおじさん)でした.ヒンドゥー教のハヌマーン神の強烈な信者であるバジュランギはハヌマーンの思し召しと,シャヒーダを預かることにするが,彼女がパキスタンのイスラム教徒だとわかり,驚愕します.長い年月,激しく対立するインドとパキスタン.
しかしバジュランギは様々な困難の中で,シャヒーダを家に送り届けることを決意し,パスポートもビザもない,国境越えの二人旅がスタートします.
いやーーーーー.もう見てて楽しいし,ワクワクするし,ドキドキするし,ボロボロに泣けるし,もうなんなの.神ってレベル.
小さな映画館で見たのですが,僕の左右に座っていた方も途中から号泣してたので僕も心置き無く泣きまくりました.
2時間40分とかなり長めの映画なのですが,もっと見たい!!え?もう終わり?と言う印象でした.
インド映画を見たのは昨年見たパッドマン以来.あの映画もすごかった.
映画の構成もよく考えられており,素晴らしかった.加えて,インド映画らしさも随所に入っており,急に踊り出すシーンなんかは本当に見ていて楽しいし,歌も素晴らしかった.繰り返し同じ曲が使われているので,思わず口ずさんでしまうほどだ.
インドやパキスタンの宗教感が結構話に盛り込まれていますが,それもいい感じで作品のテーマの一部として取り入れられていました.
バジュランギや周囲の人々の愛がとにかく溢れていて,それが画面越しにビンビン伝わってくる.
シャヒーダ役の子も演技うますぎる.あんな顔されたら守るやん!!守るしかないやん!!普通!!
記者の人もどんだけ協力的なんだよ!!ついさっきまで敵やったやん!!!どんだけいいやつなんだよ!!!!泣けるから,頼むからやめておくれ!!!!!
最後の川のシーン.......
泣くやん....当たり前やん....
ハンカチポケットに入ってたからよかったけど,なかったらどうなってたことか....
袖が涙と鼻水でびしょびしょになってたかも...
終わってトイレ行ったらみんな鼻すすってて,泣いてて,すごい映画でしたねって声かけられて,もう凄かった.
感想書いてたら,思い出して涙出てきた.
それくらい素晴らしい作品でしたのでみなさま是非劇場で!!!
多分ですがこの映画僕の今年のナンバーワン映画になりそうです.
少なくともトップ3には絶対入ります!!先に予告しておきますw
評価点:星5つ!!!!!!!!!!!!
2019/2/16 女王陛下のお気に入り
初めてブログを投稿します.あすと言います.よろしくお願いします.
これから私が見た映画を感想とともに書いて行くつもりです.
今日は,久々にTOHOシネマズで映画を見てきました.
普段は別のところで見ているので,なんだか新鮮な気分でした.
今日見た映画は,女王陛下のお気に入りです.
アカデミー賞の作品賞を含む10部門ノミネートしており,ララランドでもおなじみのエマストーンさんも出演しているということで,かなり期待をして見にいきました!!
監督はギリシャの奇才,ヨルゴス・ランティモスさん.私は聖なる鹿殺しでこの方を知りました.(むしろそれしかまだ見てません.)かなり変わったシュールな映画を撮るという評判の方ですね.
もしこの監督のオススメの映画があったら教えてください!!
感想の前に,この映画の簡単にあらすじを紹介します.
時は18世紀初頭.フランスと戦時中のイングランドが舞台になっています.イングランドの女王を務めていたアン女王.彼女は痛風を抱えたわがままで寂しがりやな人です.
そんなアン女王を操り人形として操っているのがレディ・サラ.アン女王とは対照的に,知性を兼ね備え,実質的な権力を握っています.彼女は嘘はつかないが,エリート系の嫌な女ですw
そんな宮廷に現れたのがエマストーン演じるアビゲイル.彼女はサラの従兄弟であり,父親の失態により上流階級から没落した人物です.なんとかもう一度上流階級にのし上がろうとしています.のし上がるためなら嘘でも泣きの演技でもなんでもする悪い女ですw
ここに,アン女王,アン女王を操るサラ,野心家アビゲイルのドロドロの三角関係のパワーゲームが中心となり話が進んでいきます.アン女王にサラとアビゲイルが取り入ろうと戦うわけです.
政治や戦争などの駆け引きなども随所に出てきますが,メインは人間ドラマを描いた作品になっています.
感想としては,ただただ面白かったですw
悪女を見るってのだけでも普通に面白いけど,このドロドロのドロドロのドロドロっていっても過言ではないくらいのドロドロっぷり.
映像美,衣装も素晴らしかったです.
宮殿内で話は進むので,画面全体を占める圧倒的な綺麗な絵は堪能できました.かと思いきや,露骨な性描写や汚いおじさんの裸なども飛び込んでくるので注意ですww
この映画の凄さや面白さは,女王様の魅力にあると思いました.
めちゃくちゃわがままで,めちゃくちゃ理不尽なことを言う.
わがまま,理不尽レベルが度を超えすぎてコメディの領域にまで達していた.
ただ,そのわがままの根底には孤独があって,なぜだか憎めない,むしろ無邪気な面もあって可愛らしいと思ってしまうシーンもあった.
この女王様に気に入られようと二人が策を巡らせるわけです.
面白くないわけがない.
女王演じたオリビアコールマンさんは主演女優賞撮るんじゃないかな?と思ってしまった.
星5つで評価をつけるなら,星4.1くらいですかね.
先週見たある映画が良すぎてその残像が少し残ってました・・・w.
明日はファーストマン見てきます.
それでは,また.