tomorrowのブログ

映画について感想などを語る映画です

3/2 グリーンブック

 

 

待望のグリーンブック!!

ツイッターの方に,絶対大画面のうちに見に行った方がいいとアドバイスをいただいていたので,今日はめちゃくちゃ忙しかったですが,時間つくってみにいきました.

 

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この作品は,2019年,アカデミー賞作品賞 / 脚本賞 / 助演男優賞 を獲得しました.

 

個人的には作品賞取る前から見ることを決めてたので,色眼鏡なしで見たかったところでした.

 

 

毎年,アカデミー賞作品賞の発表の後は,結構不満って出ますよね.ララランドの時もそうだったし・・・.

 

ただ,今年に関してはその騒動が結構大きかったみたいですね.

史上最低なアカデミー賞と言われたり,授賞式でスタンディングオーベーションを拒否したり,途中で席を立ったりと,批判が多かったみたいですね.

最後の方にそのことも少しだけ触れようかなぁと思ってます.

 

 

 

まずは,いつものごとく簡単に作品紹介を!!

 

 

 

トニーとシャーリーを演じるのは,二度アカデミー賞ノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと同賞を受賞したマハーシャラ・アリ.マハーシャラアリは,最近では「アリータ・バトルエンジェル」のベクター役,「ムーンライト」などで有名ですね!監督は「メリーに首ったけ」などコメディで知られるピーター・ファレリー.実は僕,この監督の映画はまだ一つも見たことがないんです.

 

もしこの監督のオススメの映画あったら教えてください!!

 

 

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異なる世界に住む二人の壮大なズレに笑い、ツアーの本当の目的に胸を熱くし、極上のラストにスタンディングオベーションを贈らずにいられない、痛快で爽快、驚きと感動の実話!となっています.

 

 

物語を簡単にお話しします.

 

 

 

 

舞台となるのは1962年,ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務める主人公トニーリップ.

はある日,黒人の天才ピアニスト,ドクターシャーリーのツアーの運転手としてスカウトされます.

なんとそのツアーはアフリカ系への差別が根強いアメリカ南部への演奏ツアーでした.

差別的でガサツなトニー.

最初は大金で雇われ嫌々やっていましたが,ツアーの旅を通じて徐々に心を開いて行くというような話になっています.

 

 

 

 

映画のタイトルにもあるグリーンブックとは,黒人が利用可能な施設が記載されたパンフレットのようなものです.

当時はまだ黒人が,レストランやホテルなど白人と一緒のものが利用できないことなどが多かったみたいですね.

 

 

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ここで少し登場人物2人の紹介を.

 

イタリア系アメリカ人のトニーは彼は差別主義者で,教養もなく,乱暴者で,相当なチンピラさんです.

先ほども説明したように,ナイトクラブでこの人は働いているのですが,そこで殴り合いになってしまい,クビになってしまいます.

そんなどうしようもない彼ですが,家族をものすごく大切にしています.そして家族の生活のために渋々ギャラのいい8週間の運転手の役をすることになるのです.

 

 

黒人であるドクターシャーリーは2歳でピアノを始め,9歳で音楽理論を学び,作曲を始め.18歳でプロのステージに立ち,心理学などの博士号なども持っており,8ヶ国語も話せるトニーとは対照的な育ちのいい人です.彼はカーネギーホールの上に王宮のような家を構えるエリートさんなのです.

 

 

この二人がツアーを通じてお互いに少しずつ心を開いていく様子が描かれています.

 

 

 

あらすじはここまでにして早く感想を!

 

 

 

 

いやーーーーーーーー素晴らしかったです.

 

それくらいトニーのキャラが可愛らしく,面白かったですw

素晴らしいというよりも完璧だったと言った方が正しいかもしれません.

ストーリー,撮影,脚本,演技,音楽どれをとっても素晴らしかったです.

 

 

始まりのシーンから,ツアーに出発するまでおよそ20分くらいだったろうか.

シーンに一切の無駄がなく,トニーの教養のない乱暴な,人種差別主義者だけど家族を愛していること,それと対照的なドクターの人物像をわかりやすくスピーディーに見せてくれた.一切の疑問もなくグダる要素もなく,ツアーのシーンまで駆け抜けて行った印象を受けました.

 

 

音楽も,二人の気持ちを代弁するかのようなその時その時にfitしていて素晴らしいと感じました.

 

また,コメディ要素といいますか,トニーとドクターのやりとりが本当に面白くて,声を出して笑ってました.その面白いというのも,脚本が面白いのはもちろんですが,トニー役のヴィゴモーテンセンが本当に演技がうまくて,もうなんて表現したらいいんでしょうか.見た人ならわかりますよね?www

トニー演じたヴィゴ・モーテンセンの方が僕は主演男優賞にふさわしいんじゃないかと思ってしまうほどでした.

 

さらに,素晴らしいなぁと感じたのが,二人の距離感ですかねぇ.

この二人の距離感は実際近づいていくんでしょ?って思いながらこの映画を見ていましたが,その感じがドライな感じだったんですよね.見ていてすごく気持ちが良かったんです.それをしっかりと音楽と演技とが混ざり合っているのが本当に気持ちよかった.

差別や暴力的なシーンの過激さのラインもギリギリのところをしっかりと攻めていて,

二人の距離が少しずつ,さりげなく近づいていく過程がしっかりと描かれていて

何回も言います.本当に気持ちが良かった!

「ふふふっ」て私たちが笑うのと並行して二人の距離が縮まっていくのは本当にうまいなぁって思っちゃいました.

 

 

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僕が印象に残ったシーンは,

・フライドチキンを車の中で食べるシーン

・家族に手紙を書くシーン

・畑で黒人が作業をしているシーン

・バーでドクター

・ラストシーン

 

畑で黒人が作業をしているシーンは特に印象的でした.このシーンは絵画のような素晴らしい映像だと思いました.

畑を耕してる黒人が,作業をやめて,表情のない顔で,全員で二人のことを見つめるシーンは鳥肌が立つほど怖かった.なんとも言えないあの感じ,たまらなかった.

ドクターも黒人なんだけど,白人社会の中で受け入れられない.だけど黒人の中でも受け入れられていないあのストーリに入り込むねじれのような空間は特に印象的でした.

 

 

 

 

最後のクリスマス前の演奏会に向けて怒涛のように進んでいく,畳み掛けていく様は本当に素晴らしい.最高!!って感じました.もうほんとにテンポが良くて,何も無駄なシーンがなくて,二人が最高の演技を見せながら,少しずつ少しずつ距離を詰めていく感じをこんなにもうまく描けるのかと本当になんて言えばいいんだろう.最高!!!って感じでした.

 

なんか同じことばっかり言ってる気がしてきたww

 

 

ラストシーンも,ここで終わるか〜〜〜〜ってのがもうニヤニヤが止まらなかった.

「メリークリスマス」にこれだけ胸が熱くなったのは僕だけかな?w

 

 

劇的な展開とか,そんなの一切なかったけど,全部見終わった後の幸福感と,満足感はすごかった.最高!!!!って叫びたくなる感じ!わかるかな?w

 

 

最後にこの映画の評点は・・・二人の旅が永遠に続いて欲しかったから★4.9

この映画って本当に誰にでも勧められる映画だと思いました!!

見てない方は本当に見に行ってきてください!!!!!!

 

 

アカデミー賞でこの映画に批判してる人たくさんいるけど,個人的には内容的な話ではなくて,やっぱり素晴らしい映画は素晴らしいと評価されるべきだと思っているから,黒人の話しているから取るべきではないってのはおかしい話だとは思う.

まぁ映画なんて見る人によって全然感じ方も違うし,違うから面白いんじゃん?

なんかよくわからなくなってきたw映画最高(無理やりしめた感w)